大会長挨拶
第17回日本禁煙学会学術総会は、2023年10月28日（土）から11月12日（日）までの16日間、WEB主体のハイブリッド形式にて開催させていただくことになりました。COVID-19のパンデミックは収束していく可能性もありますが、かならずしも楽観視はできない状態であり、直前の形式変更等による準備不十分の事態を避けるため、あらかじめ確実な開催形式を定めて十全の準備を整えることを優先しております。
さて今回の学術総会のテーマは「禁煙推進の連携と協働」といたしました。医療や医学の問題として語られることの多いタバコの問題ですが、実際の問題は教育、行政、産業など多領域に広がり、解決のためには看護、心理、法律、経済など多様な専門家間の連携と協働が必要です。本総会では連携と協働の可能性に焦点を当て、禁煙推進の未来像を議論していくことを目的とします。
とくに、３つのトピックについては重点的に扱っていく計画です。
- 各種領域・職域で活用できる禁煙指導・禁煙支援のスキル（動機づけ面接、認知行動療法など）
- 格差社会を克服する禁煙推進（喫煙の世代間連鎖解消、ヘルスリテラシー教育など）
- 禁煙政策の進め方（神奈川県受動喫煙防止条例の振り返り、各地の禁煙政策推進活動など）
開催は、10月28日（土）から11月12日（日）に事前オンデマンド配信による各種発表・講演を行い、その最終２日間（11月11日（土）・11月12日（日））にオンライン会場での当日ディスカッションを行います。なお当日ディスカッション開催期間は、ビューイング会場も設定してディスカッションの視聴・参加ができるようにすることも企画しております。
現在、プログラムを策定中ですが、各種領域で禁煙推進を実践している方々や、関連領域の専門家を演者やパネリストに迎え、これまでにない内容も含めて内容を充実させていきたいと思っております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第17回日本禁煙学会学術総会 大会長
公益社団法人 神奈川県医師会 会長
菊岡 正和